第3章 ことば
「わかってるよ、天音の周りには皆がいる事も」
「太宰くん、まだ時間あるからちょっと中に入ろうか?」
「うん」
かららら
「太宰くんは私とお話出来ないから拗ねたのかな?」
「うん」
「ちゃんと自分が拗ねた理由を言えたね。偉いよ」
「怒らないの?私はいつも心中って言うし、かばんの中にハサミやナイフもあるんだよ?」
「怒らないけど、ハサミとナイフは先生に渡してね」
「天音は私の事すき?」
「好きよ」
「ほんとに?」
「····治」
「!(今)」
「治、あなたはまだ心中をする年齢ではないのよ?今は素直にゆっくり一緒に過ごそう、ね」
「うん···うん!(やっぱり天音が欲しい)」