第3章 ことば
「天音!また明日!」
「ばいばい、治くん」
ぴくっ
「治くん?····何事ですか、天音先生」
「太宰くんの成長に必要な事ですよ」
「私の名前も呼んで欲しいです」
「·····ちゃんと呼んでるじゃないですか」
ててて
ぎゅう
「天音」
「準備終わった?フェージャくん」
「うん、うん···おかあさん」
「私がいても堂々と····」
「フェージャくんも素直になるんだよね?」
「天音はわたしのおかあさんでありお嫁さんです」
『?!』
たたた
「フェージャ!」
「お父さんが来たみたいですね。澁澤先生あちらの園児達をよろしくお願いします」
「天音、ーー」
ーーーーー····
「また明日ねフェージャくん」
「はい、天音」
「それでは失礼します」
「待ってください」
ててて
「天音!」
「どうしたのかな?フェージャくん」
「天音、僕は」