第3章 ことば
ゆれてる
ゆれてる
(なつかしい。)
なつかしい記憶
おかあさんが私を抱き上げ
うと···うと
(ねむい····)
「フェージャくん眠いかな?」
すり···
「あまね·····」
「澁澤先生ちょっと寝かせて来ます、フェージャくん時間あるから寝ようね」
もぞ、
「ん~····」
むすっ
(ずるい)
ーーーーー······
すたすた
(フェージャくんはまだロシアの癖が抜けないんだろうな。)
「む、天音にフェージャか」
「お疲れ様です、園長先生」
「フェージャは眠ってるのか(寝顔初めて見た)」
「はい、なので別部屋に寝かせに行こうかと」
にゃん!
「ちょっと待ってくれ」
「??、はい」