第3章 ことば
じー····
(はなもようのばんそうこう)
「フェージャくん?」
「天音、せんせ」
「なぁに?」
ぎゅう
なでなで
「よしよし」
(天音から花の匂いがする)
(フェージャくんが離れないから動けないな。太宰くんを運んだおんぶ紐使うかな?)
「フェージャくん」
「やです」
「離れないよ。そのままでいいから我慢してね」
「······?」
・・・★
はぁ
「全く天音先生も随分と甘やかしていますね。」
ぎゅう····
「まぁまぁ」
「全く私と言う名の彼氏がいるのに!きいい!」
すん
「いつから···」
「天音はわたしの」
「何だと!フェージャくん!」