第12章 だらら
「こんにちは、国木田さん」
「お疲れ様です··フョードル先生」
そう
最近天音が出版社の仕事で来る度に一緒に来ている。
もすもす
(まぁ、フョードル先生から「天音に私の家で住ませます」って言うものだから仕方なく了承したが··)
「すみません、先生しばらく待っていてください」
「新しい原稿書いてますから」
(原稿書きに来てるのか···家では進まないのか?)
ちらり
てきぱき
(コピーしてから、次は··)
(良く働いてる)
「すみません国木田さん」
「はっ··!、はい。」
「この前はいきなりですみません」
「い、いえお気になさらず。」
「天音は良く私の家で働いています、色々と助かってますよ」
「その、天音は本当に住み込みで?」
けろり
「えぇ。私は"あたたかさ"を求めてましたから」