第2章 ねここ
眠るフェージャを起こさぬように私は抜け出す。
これがまた大変だ
フェージャがしっかりと抱きついて離さない
何となく
(離したくないんだろうな···でもマフィアには行かないと···)
じー····
(大丈夫だよ···ね?)
私は静かにフェージャの寝顔を見る
そして·····
チュ···
小さい口付けをした
パタン····
かあああ···
(不意打ちは··いけません。天音)
ーーーー·····
「お疲れ様でした」
「おーい天音!」
「立原さん?どうしましたか?」
すっ
「この前のお返しだ!」
がさっ
「わざわざ、すみませんなんか···ありがとうございます!」
「···あのよ」
「はい?」
「犬か猫に噛まれたか?」
「····?(あっ)」