第9章 だったん
わいわい
「ーーーー」
「ーーーー!」
くるっ
「······」
ガチャ
パタン
コッコッコッコッ··。
「····何時までいるんだい?」
「なんの事ですか?」
「お前だろ。依頼者を殺したのは」
「私は虚弱体質ですよ?人を殺す事は神が許してくれませんよ」
「何故殺した」
「欲しかったからですよ。あの子が···。」
ーーーーー····
初めて会った時から欲しかった。
隣にいるだけで黒い私が白くなる
隣にいるだけで赤い手が淡くなる。
だから欲しかった。
見ていただけでよかった
でもあの子に近づこうとした奴がいたから閃いた。
『私が貴方とあの子を一緒にしてあげましょう』
『本当か!?』
ニタァ
『神に誓いますよ』
『神様···俺は初めてあの子に一目惚れしたんだ。···優しくて··親身になって話を聞いて···あの海より深い目が好きなんだ!!』