第9章 だったん
ぼろろっ。
涙が粒となり落ちる
(君はそんなになるまで首輪を壊そうとしたんですね。でも大丈夫ですよ···今から痛みなど)
ぐっ···。
「フェージャ?···何を口に···!」
ドサッ···
ジャラッ
··コクッ
「ーーーっ(何かが···喉に···っ息が··)」
シュルッ
プツプツ
「さて。とても楽しい時間の始まりですよ」
ーーーーーー·····
ガチャ
「おはようございます。」
「天音おはよう」
「あれ?太宰さんは今日も?」
「呆れた」
「まぁまぁ鏡花ちゃん··。」
じっ··。
「天音の首に傷がある」
「傷?虫にやられたかな?」
チャキッ
「汚い虫は消す」
「わぁ!鏡花ちゃん!!」