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罪と罰 -喜-

第9章 だったん




「失礼しますね」

「あぁ··そうだ。天音、帰り道には気をつけて」

「帰り道?」

「最近、不審な話を小耳に挟みましたから」


どきっ···。
「わ···わかりました!何かがあれば武器で対応しますね!(フェージャが言うと怖い)」

「何時から武器を···」

「マフィアからです!」

「武器が無くとも大丈夫ですよ···なら怖い目にあったら私の名前を呼んでください」

パタン

すたすた
(何故フェージャの名前?)

森を抜けた先にはヨコハマが見える

(フェージャの場所は森なのが困るよなー···でも森林って心の安定だからな)


ふとした瞬間









ザリッ

足音が聞こえた。

ぴたっ
(誰か···いる?)

後ろを見ても誰もいない

ギュゥ
「·······」

銀ちゃんから軽く教わったナイフを握り締め待ち構える。

足音が聞こえる。
でも誰もいない

(行くのよ。私···逃げろ!)

気持ちを奮い立たせ走り出そうとしたら

ザザッ!

「逃げるが勝ち!!」

私は走り出した。
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