• テキストサイズ

手を伸ばして ヒロアカ ハイキュー

第9章 君の匂い  HQ 日向翔陽


 

次の日 日向は一分一秒でも早くに会いたくてHRが終わるとすぐに教室を飛び出した

「先輩っ!」

ガラッと図書室の扉を開けるも誰もまだいないようでシンと静まりかえっていた

「なんだぁ、まだ来てなかったか」

チェッというように昨日、がいた窓へと足を向けるとカラカラと窓を開けた

この窓辺でと昨日目が合った 慌てて窓を閉められたけどそれでも日向にとっては嬉しい出来事だった

ふわりと入り込む風が心地いい日向は大きく息を吸い込んだ

その時、入り口からカタンと物音がした

「…来てたの…」

声の主は少し気まずそうな顔のが立っていた

「昨日、俺と目が合いましたよね?」

自分を指しながら嬉しそうに開口一番に聞いてくる日向に視線を反らしながらも

「昨日はそこの窓を閉める時にたまたま目についただけ」

そう言いながら先程日向が開けた窓を半分ほど閉めた

「開けすぎよ」

が窓を閉めると同時に風が吹いての髪を揺らした

その揺れた髪と一緒にが纏っている香りが日向の鼻を掠めた

「先輩は本の…優しい香りがなんだかしますね」

「…っ」

突然の言葉には日向をじっと見てしまった

「あっ!変な意味じゃないですよっ」

慌てて言い繕う姿に「わかってる」と呟くとは改めて日向を見た

目の前にいる日向の姿はオレンジの髪が陽に当たってキラキラしてて太陽の様に綺麗だった

「…そういう日向くんはお日様の匂いがしそうね」

「…へ?」

思わず出てしまった言葉に思わず両手で口を押さえたが遅かった

「えっ…あ、いや 今のはそのっ!」

無意識に出てしまったとはいえ何で自分がこんなことを言ったのか分からなかった

「せ…先輩が俺に感心を持ってくれた!!」

嬉しそうに飛び上がって喜ぶ姿に疑問が浮かぶ

「ねぇ、何でそんなに会いに来るの?」

これはずっとの中で思っていたことだ




/ 74ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp