第5章 貴方に酔う〜相澤消太〜varenntainn編
ショックを受けた様に消太を見つめてくるにゆっくりと口を開いた
「・・・今度は俺が追いかけるから、そんな事しなくていい」
我ながら恥ずかしい台詞言ったなと思いながらふいっと顔を背けると いきなりガバッとが抱きついて来た
「おわっ!!ビックリするだろうが」
「うわ〜ん、消太先輩〜大好きです〜」
泣きながら抱きついてくるの背中をあやす様にぽんぽんと叩くと小さく笑った
「知ってるよ」
そうしてと付き合うことにはなって何度目かのバレンタイン
俺はそんなに甘いものは得意じゃないと知ってて毎回、あまり甘くないものを試行錯誤してくれる
今回も俺のマンションのキッチンで試行錯誤して出来上がったものを得意げに出してきた
目の前に置かれたカップはチョコの香りと一緒に酒の香りも鼻を掠めた
「これは、ホットチョコか?」
「んふふ〜、私が黄金比で作り上げた自信作ですっ!ささっ、グビッと」
何やら急かす様に言うもんだから何か変なものでも入れたんじゃないかと少し不安になるが、言われるままに口を付けた
「これは・・・・ブランデーか?」
「ザッツライト!チョコだけどブランデーも入ってて、隠し味はハチミツです!」
「言ったら隠してないだろう」
消太の言葉にしまったというの顔に少し笑いながら自分の為だけに試行錯誤して作ってくれ事に嬉しさがこみ上げた
「ん・・・丁度いい酒の効き具合だ」
「喜んでくれて良かったぁ、喜んでくれる消太さんの顔好き」
にこにことテーブルに両肘をつきながら見つめてくるの様子に違和感を覚える
もしかしてコイツ酔っているのか?そういえば思考錯誤してたと言っていたが例え少しでも味見しながら作っていたら酔っ払うだろう
目の前でにこにこと笑うにほんの少し消太の瞳が揺れた