第5章 貴方に酔う〜相澤消太〜varenntainn編
「・・・・それで、私考えたんですよ〜」
最初はビクビクしながら飲んでいたも時間も経って酒も入れば態度も軽くなる
「ほぉ、それでお前は2年も俺を放っておいたと」
「放っておいたなんて人聞きが悪いっ!待ってて貰ったんですぅ」
言いながらグビッとグラスに残った酒を飲み干す
は昔から敬語とタメ口をごちゃ混ぜにして話す、その言葉遣いにはずっと聞いてたから慣れた
「つまりこういうことか?お前は俺が雄英の教師になるって知って必死に勉強して教育実習までこぎつけてきたと」
「ザッツライト!!」
ビシっと親指を立てるのこめかみを軽く掴む「イダダダダっ!」
「だったら何で俺が卒業しても追いかけて来なかった、連絡の1つも寄越さない」
グググとこめかみに力を入れて凄むとは痛そうにしながら「痛い痛い」と叫んだ
「だってちゃんと目標達成するまでは消太先輩の顔とか声を聞いたら私が集中出来ないじゃないですかっ!」
その言葉に消太はピタっと動きを止めてを見つめた
コイツは・・・・行動1つ1つが極端過ぎる 猪突猛突進のように好意を見せて来たかと思えばパッタリと姿を見せなくなり
同じ職場に行きたいと必死に勉強する あまりの予想外の行動に思わず苦笑が漏れた
「なに笑ってるんですかぁ?失礼でしょっ」
「悪いな、そういえば1人で突っ走る奴だったなと思っただけだ」
言いながらこめかみを掴んでいた手を緩めると彼女の頭をぽんと撫でた
途端にの頬はぽっと紅く染まった
あぁ、学生時代もこうしてやればよかったのかと今更ながら思う
「だから、もうちょっとなんですっ!」
ガタっと勢いよく席を立ちながら拳を握りしめる様子に消太は目を丸くした
「・・・・は?」
「もうちょっとしたら先生になって消太先輩の学校に行くから、また追いかけますっ解禁ですっ」
その為に消太先輩断ちをしていたんだと勢い良く言われて思わず吹いてしまった
「何で笑うんですかぁ?真剣に言ってるのに」
笑う消太に頬を膨らませる姿を見て、消太はその膨らんだ頬をつぶす様に掴んだ
「いい、もう追いかけなくて」
「えっ!やっぱ迷惑?危ない人ですか?私」
「危ないのは昔から知ってる」
「じゃあ何で・・・・」