第3章 嘘ときどき本気〜轟焦凍〜お正月編
「その言葉は諸説あるらしいんだけどちゃんとした定義がないみたいだよ」
ここは無理やりの作り話しで乗り越えるしかないっ!
ない頭をフル回転させながらどう納得させようか内心焦る
「ほら、良く書き初めとか初日の出とか、年明けに初めてすることを言うんだよっうんっ!」
我ながら苦しい理由づけだなぁと思いながらも素直に納得してくれっ!と心の中で唱えている
その必死な様子に気づいたのか気がつかないのかよくわからない表情でコクリと一度頷いた
「あぁ、そういう事か」
「わ・・・・わかってくれた?良かったぁ」
必死の無茶苦茶な理由づけにも納得してくれたらしく、は心底安堵した
「じゃあ、こうやって2人でいてコーヒー飲むのもひめはじめっつーのだな」
そう言いながらコツンと肩に頭を擦り寄せてくる仕草に心が温かくなる
「ふふっ、そうだね〜これが私たちのひめはじめだね〜」
「・・・・・でも」
「・・・・へ?」
急に肩を押されて床にころんと転がるの顔の横に焦凍の手があった
これは・・・・壁ドンならぬ床ドン!?何て漫画だったらキュンとするシーンなのだろうが今のには何が起こったのか全くわからなかった
「・・・俺の考えているひめはじめっつーのも付き合って」
「しょ・・・焦凍くんの考えてる・・・・?」
「悪ぃ、本当は知ってたんだ、意味。」
「・・・・は?えぇっ!?」
「クラスの奴らが教えてくれて・・・」
「じゃあ何で知らないフリなんてしたの!?」
見下ろすような形になっている焦凍くんの顔を見ながら叫んだら少しバツが悪そうな表情をして焦凍くんは目線を逸らした
「いや、最初はすぐに言おうと思ったんだけど」
「思ったんだけど何?」
こっちは理由を作るのに凄く凄く必死だったのにとじと〜っと焦凍くんを見つめると逸らしていた目線がバチっと合って焦凍くんが口を開いた