第3章 嘘ときどき本気〜轟焦凍〜お正月編
何をと聞こうとするが、肩を掴まれてガクガクと揺さぶられるもんだから言葉が出ない
その様子を慌てて止めるのは緑谷
「み・・・峰田君!轟君苦しそうだよっ!」
「止めるなよぉ!緑谷!どうせコイツは可愛い年上彼女と仲良く姫はじめでもするんだぁぁぁっ!」
うわぁぁと泣き出す峰田を尻目に爆豪が「コイツ、そんな事しか考えねーのか、クソがっ」とボソリと呟くと鞄を手に取り教室を出て行こうとする
「あっ、爆豪待てよ、帰るのか?俺も行くよっ」
慌てて鞄を持って出て行こうとすると切島の後ろで
「なぁ、それって何だ?」
と轟は首を傾げた
「はぁっ?知るかっそれこそ年上彼女に手取り足取り聞けよっ!」
ばちっと目が合った爆豪はそう言うとズンズンと教室を出て行った
「・・・緑谷、おし・・「彼女に聞いた方がいいよ、うん」
と何故か目を逸らされながら言われたそうだ
「・・・・だからさんに聞こうかと・・・・・」
じっと目を見つめながら首を傾げて聞いてくるその姿は可愛い・・・・・が、質問が質問だ
っていうか今時の高校生は学校でそんな会話をしていたこと自体くらくらする
最悪 先生とかに聞かれないで良かったとさえ思う。
さて、焦凍くんにどう説明しよう
馬鹿正直にこんな事言うのはそれこそ馬鹿だ
そもそも、そんなこと口から言うのは顔から火が出るほど恥ずかしい
うんうんと考えながら閃いたっ!というような顔でじっと答えを待っている焦凍くんに向かって口を開いた
「ーーーあのねーーーー。」