第3章 嘘ときどき本気〜轟焦凍〜お正月編
「その・・・・必死で理由考えてるさんが可愛くて・・・・・もうちょっと、もうちょっとって思ってたら」
予想外の言葉にぽかーんとしてしまう
普段、とてもクールで顔の表情があまり読み取れないから
時たま繰り出される言葉のストレートパンチにはまだ慣れない
思わずはバッと自分の両手で顔を覆う
「えっ!?どうしたんださん、どっか具合悪ぃのか!?」
いきなりの行動に焦凍が焦ったようにオロオロとしだす
「もぉ〜なんか今年も焦凍くんに振り回されそうな年になりそう〜」
はぁぁと深いため息をついた後に焦凍くんに向かって手を伸ばす
その様子にオロオロとしていた焦凍がピタっと動きを止めて嬉しそうに笑った
「そんなこと言って、さん振り回されるの好きだろ?」
伸びてきた手を肩に回すとギュッと抱きしめながら耳元でそう言うと
は照れたように笑った
「振り回されるのが好きなんじゃなくて焦凍くんが好きなんだよ」
「うん、俺も好き」
そう言うと、お互いに何も言うわけでもなく顔が近づいていった
Fin