第5章 書庫での出来事
私が誰かを好きになる?
しかもこの戦国時代で?!
ありえない。
常識的に考えて、こんな戦ばかりやって、人質とったりしてるような人たちに恋愛感情抱くわけがない
学生の頃、周りの女の子たちはいつも恋の話をしていた。
誰が好き
誰と誰が付き合った
振られた
キスした
初めて泊まった
馬鹿馬鹿しい…
一緒になって話を聞いていたけど、いつも思ってた
私に恋愛なんて縁がないこと
違う世界の話し
私が誰かを好きになるなんて…
想像しただけで笑っちゃう
だけど……、鈴ちゃんのあの笑顔は、凄く綺麗だった
恋すると綺麗になるって、ああいうことを言うんだろう