第4章 大人の情事
「乃々様!いかがでした?信玄様、了承していただけましたか?」
部屋に戻ると鈴ちゃんが心配そうに聞く
「う、う…ん……。」
「乃々様?」
部屋に戻った私に鈴ちゃんが心配そうに聞くけれど、私の様子がおかしいことに気づいて幸村を見る
「あー…あれだ…。ほらっ…信玄様の〜…ちょうど…その…鉢合わせしたっていうか……」
「あ!!!」
幸村が気まずそうに口籠もりながら鈴ちゃんに説明すると、赤くなって小さく声を上げた
「の、乃々様…で、でも、これで乃々様のやりたいことできますよ!!」
ねっ!ねっ!!
と私を気遣う鈴ちゃんの姿が愛らしい
こんな年下の子にまで気をつわせちゃって…
余裕のない自分が我ながら情け無い…
経験豊富な女の人なら何てことない事なのかな…?
笑ってやり過ごすんだろうか…
あの女の人が脳裏に浮かぶ
彼氏いない歴=年齢が今日ほど恨めしいことはなかった