第4章 大人の情事
「全く!!あんたって人は!こいつは織田の姫ですよ!!」
「わかったわかった。幸は頭が固くてかなわん」
幸に厳しい口調で怒られ、信玄様がつまらなさそうに再び褥に胡座をかく
「大切な姫のお願いごとだ。俺から謙信に伝えておこう。
その代わり、もう逃げ出そうなんて変な気は起こすんじゃないよ?」
「おい…」
呆然としてると幸村に突っつかれ我に返ると、私の顔が一気に赤くなった
「え?あ、はい。あ…ありがとございます!!では!失礼しました!」
赤くなった顔を見られまいと、転がるように部屋から飛び出した
「あ!お、おい!信玄様!また後で…」
幸村も慌てて私の後を追う