第3章 春日山城の友達
距離が縮まってしまえば、お喋り好きな女同士
たわいもない話に花が咲けば、そこはただの女子会だ
「まぁ!では乃々様は女子ですのに、学問を嗜んでいらっしゃるのですか!!!」
「姫君ですのに?!」
私が医学の勉強をしてると言ったところ、みんな信じられないと驚いて口々に言う
そりゃあそうだよね。この時代のお姫様なら、何か楽器とかお茶?お華とか習うんだろうな…
女が学問なんて信じられないよね
「あ、でもまだまだ半人前にもなれてないです。
安土でも家康…様に教えて貰っていたので…」
「まぁ家康公に…」
はぁ〜
まぁ〜
っと感心しきる女中さんたち
そのうちの一人が思いついたように呟いた。
「では、ここでも学べるようにして頂いてはどうですか?」
「え?」
「そうですね!それがいいです!!」
突然の提案にびっくりしてると、鈴ちゃんも賛同する。