• テキストサイズ

貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第3章 春日山城の友達



「それでしたら…」

急に襖がスッと開いて、少し大人っぽい女中さんが現れた

外で私と鈴ちゃんのやり取りを聞いて、黙っていられなくなったらしい

「それでしたら、乃々様にはこのようなお色の方が宜しいのでは?」

と言って濃紺の着物を差し出すと

今度は別の女中さんが現れ

「いえ。乃々様の肌の色にはこちらの方が…」

「その色では乃々様には少し暗いのでは?」

「もう少し華やかな…」

「それでは童のようですわ」

次々と女中さんがやってきて、私を囲ってあれやこれやと騒ぎ出した


敵国とはいえ、女っ気のないお城に姫がやってきて

しかもその姫君は行き遅れに近い年齢
さらには姫君にしては垢抜けない

戦国時代と言えども、いつの時代も女の子はお洒落が大好き


みんな、この垢抜けない姫君を変身させたくてたまらなくなったのだろう
/ 686ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp