第3章 春日山城の友達
鈴ちゃんが私を支度部屋へ連れてくると
ワイワイと仕事していた女中さんたちが手を止め、慌てて手をついて私に頭を下げた
敵国であっても姫という立場の人間が、自分たちの仕事場に突然やってきたのだから無理もない
「皆さん、こちらが織田家の姫君の乃々様です。」
鈴ちゃんが女中さんたちに私を紹介すると
そこにいた全員が
ははぁ〜〜
とまるでドラマのワンシーンのように再び私に頭を下げた。
「や、やめてください!!顔をあげてください!!」
頭を下げられて慌てて辞めさせようとすると
そんな私の行動見た、そこにいた全員が目を丸くした