第1章 甲斐の虎
「………」
家康がクルクル表情が変わる私を見て、一瞬ポカンとして慌てて私に背を向ける
せを向けた家康の耳が赤く見えるのは気のせいか
「?家康??」
あれ?どうしたのかな?
また怒らせちゃった??
「ね?家康大丈夫??」
心配になって家康の顔を覗き込もうとすると
「わかったから!その呆けた顔やめて!!」
顔を見られまいとしてるのか、プイッとまた背けられた
「呆けた顔って!!」
むぅ〜〜〜
とむくれる私
「言っとくけど、俺、厳しいからね」
背中を向けたまま言われたけど、その言い方にもう突き離す感じはなかった