第28章 未来でデート
カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めると
目の前に信玄様の寝顔。
その寝顔を見つめ、日に透ける柔らかな赤茶色の髪を撫でる。
いつもは私がされる側だけど…
無防備に眠るその顔を見つめ、顔を寄せるとその唇に口づけして
「おはようございます…信玄様。」
そっと耳元で優しく囁いた。
「…朝から俺を煽ってるのか?姫君」
ぱちっと信玄様の目が開いて赤胴色の瞳と目が合う。
不敵な笑みを浮かべる信玄様に…
「お…起きてたんですか?」
これは…何か嫌な予感……
「いーや、寝てた…」
「…んっ」
すぐに唇を塞がれ、舌を絡めとられると…
私の予感通り、あっという間に組み敷かられ…
朝から蕩かされたのは言うまでもなかった…