第28章 未来でデート
「…まるで君とひとつに溶け合うような…この不思議な感覚…君はおれの半分だったんだ…」
いっとき離された唇から漏れるように、囁かれた愛の言葉
私と同じ感覚でいた信玄様に少し驚いたけれど、
それはほんの一瞬で…
「…信玄様…貴方は私の半分…です…」
私は漏れる吐息の合間に応えた
そうだったんだ…私は自分の片割れである貴方を見つけるために、
この五百年という時を超えて貴方の元へ導かれたんだ
愛する貴方の元へ…
無理はしないと言っていた信玄様だったけど、
私はその夜ベッドの上で散々に蕩かされ、その大きな腕の中で、幸せな眠りについた。