第28章 未来でデート
「…痛くないですか?」
「晃殿にも無理をしなければ、多少動いても大丈夫だと言われてる」
無理をしなければ…って、やっぱり変に動かない方がいいんじゃ…
「では、やはり動かない方が……んっ…」
身体を心配して言いかけた私の言葉が、信玄様の唇で強引に塞がれる
「無理しない程度に君に触れるなら、許されるだろう?」
「…無理しない程度って、その言葉……あんまり説得力ないんですけど…」
上目遣いで見つめれば、ニヤリと笑い
「君にしては察しがいいな」
信玄様の指が、私の浴衣をスルリと肩から落とした