第27章 愛の言葉
「書いた手紙が、どれくらい残るかわからない。もしかすると、一つも残らないかもしれない。だから、できるだけたくさん書いてほしい。」
五百年前に戻ったら…私と叔父さんは二度と会えない。
そんな私たちを繋げられるのは、確かに手紙しかない。
「う、うん。書く!!いっぱい書くよ!!毎日…毎日、書くから…っ…!」
止まっていたはずの涙がまた自然と溢れた。
「もう泣くなっ…。泣かなくていいから…乃々がちゃんと幸せになったかどうか…それだけが知りたいんだ。…何かあっても、もう俺は助けてやれないんだから」
私の頭を信玄様とよく似た大きな手が、宥めるように撫でる