第2章 春日山城の人質
それから二日ほど立つと私は体力も戻り、普通の生活を送れるまで回復していた
あれから信玄様は姿を見せていない
人質の私はお手洗い以外、部屋から出るのは許されていなかった
そのお手洗いですら女中さんが付いてくる
はぁ…
窮屈…
小さくため息をつくと、安土の皆を思い出す
みんな…元気かな?
信長様、私のこと探してくれてるかな?
秀吉さんも家康も心配してるかな…?
政宗のご飯…食べたいな…
三成君の笑顔…見たい…
光秀さんは……光秀様さん〜……うーん……?
光秀さんに対して何も浮かべられず、そんな自分が可笑しくなる
可笑しくなって……みんなを思うと涙が溢れた………