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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜
第25章 未来へ
「ふたりとも、備えてください。間もなく–––五百年後です」
「ああ。用意はいいか? 乃々」
「もちろん。……行きましょう、私たちの未来へ」
すると、信玄様が微笑んだ。
「ありがとう–––愛してるよ、乃々」
「あ……」
くらりと足が宙に浮く感覚とともに、何もかもが見えなくなる。
ただ、繋いだ手の温もりを確かに感じた。
私も…愛してます、信玄様…
五百年後に着いたら、まずはその大切な一言を伝えよう。
確かな未来を思い描き、そう心に誓った–––
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