第24章 束の間の休息
「ふふ……信玄様、照れてます?」
「…悪いか」
「悪くありません。…ただ、嬉しいだけです。他の人が知らない、私だけの信玄様の姿を見られるなんて。大成功でした」
「敵わないな、君には。でも…まぁ、君がそんなに嬉しそうに笑ってるから、仕方ない。」
照れる信玄様が堪らなく愛おしくなって、さらに強く抱きしめて信玄様の首元に顔を埋める
「……もうしばらく、このままでいていいですか?」
「これも悪くないが。だが…」
わっ
抱きついていた私の腕を優しく外し、信玄様は身体ごとこちらを向く。