第24章 束の間の休息
「大丈夫だ、あれからは軽く咳が出るくらいで、酷い症状にはなってない」
「本当ですか……?」
「もちろん。ずいぶんと疑い深いな、俺の姫は」
「だって…信玄様は具合いが悪くても無理するじゃないです…か……んっ……」
心配する私の唇を口づけで塞ぐと
「しっ…乃々……黙って……もう…待てない」
深い口づけを落とされ
すぐに入り込んだ舌が、私の舌を巧みに絡めた。
呼吸をさらうような深いキスに、頭がくらくらする。
「ん……ふ……っ……」
唇がそっと離され……吐息が儚く触れ合う距離で、信玄様が囁く。
「あの時、戦場で君を抱いたことを、俺は後悔してない。だが……今日はその分まで、優しく、じっくりと時をかけて、君を俺のものにしよう」
そう言うと…身体の至るところにとめどなく信玄様の口づけが落とされる