第24章 束の間の休息
たった一度、褥をともにしただけなのに、私の弱いところ全て知ってるかのように攻められ
その快感から逃れようとすると、すぐに捕らえられ、再び甘美な快楽に引き戻された
「……あっ………はぁ………」
信玄様の指先や舌が、なだらかに私の項から背中を這うたびに吐息が漏れ…
声…でちゃ…う……
恥ずかしさから、声が漏れないよう口に手を押しつけると
「……乃々…もっと君の声…聞かせて…」
艶のある声が耳元で甘く囁やかれ、その手は簡単に絡めとられる
その声に応えるように、私の軀の奥深くが疼き熱くなる