第24章 束の間の休息
「相変わらず、他愛ないことで感情を動かす女だ。今生の別れでもあるまい。息災でいろ、乃々」
信長様の笑顔を見て、胸が温かくなった。
この方とも、本当に色々なことがあったな
夜伽させられそうになったり…
でも…信長様のおかげで、信玄様への気持ちを諦めないですんだ
「私、信長様と本能寺でお会いできてよかったです。おかげで、安土城のみんなとも会えたし、色々と成長できた気がします」
「そうか。…俺も貴様に命を救われたのは、幸運であった。短い間だったが、愉しめたぞ、乃々」
「はい、ありがとうございます。」
信長様に頭を下げると、少し離れていたところに行ってしまっていた、家康の元へ駆け寄った