• テキストサイズ

貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第23章 最後の戦い



「お前のせいで、私の計画はとん挫した。今度は、私の役に立ってもらうぞ」

「役に立つって……何をさせる気ですか」

「信玄に文を書いて説得しろ。信長を殺せと。自分の女からの嘆願なら、あの頑固な男も気を変えやすくなるだろう」

っ……そんなことできない。せっかく信玄様と信長様が戦わずに協力し合うって決断したのに

震える声で、懸命に言い返した。

「……あなたの言いなりには、なりません」

「勘違いをするな。お前に拒否権はない」

あっ

手にした錫杖で顎を上向かされ、闇色の瞳に捉えられる。

「時はある。必ずお前は私の言うことを聞くようになるだろう」

っ、嫌……

「また、来る」

顕如はすっと錫杖を離すと、立ちあがって、出ていった。

…………
/ 686ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp