第2章 春日山城の人質
私が信長様を真下から見上げる形になり
信長様は真下の私を黙って見つめた
思わず目をつぶって顔をそらす
すると耳元に信長様の唇の…柔らかな感触が降りてくる
耳に吐息が掛かると
ビクッ!!
私の身体が反応して小さく跳ねた
着物の間から入り込こんだ信長様の手に私の太腿を撫であげられて
頭の中の恐怖とは裏腹に、身体は感じた事のない感覚に反応すした
耳元にあった唇はゆっくり首筋に降りてきて……
鎖骨に到達すると……
や……やだっ………
私の恐怖も頂点に達した
ギュッーーーー!!
目を硬くつぶって唇を噛み締める
………………
…………………?
………………………あ、あれ?
鎖骨に降りてきたはずの唇の感触がない
太腿にあったはずの信長様の手の感触も…
戸惑いながら薄っすら目を開けると…
ククク…
と笑う信長様の顔が見えた