第21章 二人の想いは一つに
「本当は、君を行かせたくない」
その言葉に胸が高鳴る
「私だって……離れたくありません。」
んっ
熱を帯びた口づけで唇を塞がれ、言葉を封じられる。
「この戦が終わったら……君をもう一度さらう」
「でも…それでは……」
さらに信長様の怒りをかってしまうかも…
「返事は『はい』でいい。君が織田軍に引け目を感じる必要もない。俺のわがままで、君を俺のものにすると、もう決めた。君は何も言わず、俺の元へ来ればいい」
この人は……。私が織田軍を離れ、敵である信玄様の元へ来ること全部の責任を負おうとしてるんだ