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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜
第20章 貴方のもとへ
その言葉に胸が熱くなる
信玄様…私のことを…
私と同じ気持ちでいてくれたんだ…
重ね合えなかった気持ちが、遠回りしてやっと重なる
俯いた顔を上げる信玄様の瞳がいっそう深くなって、その中に私は囚われた
「せっかく逃がしたのに、戦場に君が来てることを知って、驚いた。とっさに逢いたいと思ったし、同時に逢いたくなかった」
私をまっすぐ見つめ、優しく微笑む信玄様
「本当は君が現れた時、息が止まりそうだったんだ。」
いつでも余裕めいていた信玄様の大人の仮面が、外されたような気がした
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