第19章 真実
「!!!佐助くん!!」
「やぁ乃々さん、久しぶり」
久しぶりに会う佐助くんに自然と笑顔になる
「元気そうで良かった!春日山は変わりない??」
明るく言う私に佐助くんは口元の布を引き下げて、じっと見つめた
「何だか顔色が悪いけど?大丈夫?」
「…大丈夫…って言いたいけど……」
聞きたいことはいっぱいあるけど…
今一番聞きたいこと、聞かなきゃ
「…佐助くんは…信玄様の病気のこと知ってたの?」
私の問いに佐助くんの目が僅かに見開かれた
「……どうして?」
「織田軍の軍議で聞いたの。信玄様の病は治ってなくて、いつ倒れてもおかしくないって」