第19章 真実
「ちょっと…乃々。あんた、何やってんの?手伝うならちゃんとして」
家康は呆れたように言いながら近づき、私の前に膝をつく
「…ごめん。」
「髪に絡まってる。じっとして…」
髪に絡まった、漢方を丁寧に取ってくれる
家康って、近くで見ると本当可愛いなぁ
猫っ毛のふわふわした金色の髪
長い睫毛
大きな翠色の目
現代にいたら、ジャニーズかな
家康の顔を盗み見してると
「……何じろじろ見てんの?」
嫌そうな顔した家康と目が合った
「ごめん。可愛いな〜と思って」
へらっと笑って答えると、
「…何それ」
ムッとした家康が、私を睨む