• テキストサイズ

貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第18章 別れの時


「…え?」

信玄様の言葉が機械的に聞こえて、意味がすぐには理解できない


「どうして…急に…?」


「急じゃない。ずっと考えていた」


信玄様の私を見る瞳には、もういつもの優しさはない


あぁ……そうか……別れの時が来たんだ……


『離れたくない』なんて言うから、神様が意地悪したのかな


離れたくないと強く思っていたのに、いざその時が来たらすごく冷静で……

そんな自分に驚く


「大戦の準備が整った。だから織田軍との消耗戦はもう、必要ない。戦の駒としての、君の役目はもう終わりだ」

信玄様が淡々と語る言葉を、ただ黙って受け止めた


そうか。
戦の駒としての利用価値がなくなったんだ
じゃあ…ここにいる理由はない
せめて、500年後の帰るギリギリまで側にいたかったけど…
その願いは叶わないか…

/ 686ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp