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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜
第17章 隠された半月、半分の心
私は部屋の障子を開け、暗闇に浮かぶ半月を見上げていた
信玄様…遅いな……
こんなにも、誰かの帰りを待ち遠しく思うなんて…
少し前の私からは想像もつかない
恋を知らない私に、こんなにたくさんの感情を植えつけていく信玄様が、恋しくもあり憎らしもある
このまま…自分の気持ちに流されていけたら…
ぼんやりと想いを巡らせていると、ゆっくりと廊下を歩いてきた足音聞こえ、私の部屋の前で立ち止まった。
帰ってきた…!
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