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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜
第17章 隠された半月、半分の心
顕如がゆらりと立ち上がると
「敵を同じくしていても、所詮、私たちの道は交わらない。詳しい話は、私の部下と詰めろ。今度、私がお前と直接言葉を交わすことは、ない」
そう言って冷然と信玄を見下ろし、部屋を立ち去った
錫杖が鳴る涼やかな音が遠ざかると
「乃々が傾国の女、か。言い得て妙かもしれないな。……からかうつもりが、深みにはまったのは、どっちなんだろうな」
信玄は一人呟き、天井を眺めた
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