• テキストサイズ

貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第11章 城下の逢瀬


「乃々。小間物屋に入ってみるか?」

「あ、はい。」


信玄様に連れられて店に入ると

可愛い簪や櫛、組紐など日用品たくさん並ぶ

女心をくすぐる、可愛い小物に目が奪われ
見たことないものもあって、見てるだけで楽しい。

ふ、と並んだ小物の中に、可愛い布の小袋が目に入る


「これは…?」

小さな小袋を手に取ると、フワッといい香りが鼻先をくすぐった

「匂い袋か?」


信玄様に言われ、小袋を鼻に近づける

「いい香り……」

「お嬢さん、こっちにもあるから良かったら。」

呟いた私に店の主人が、店の奥の方へ連れて行くと小さな籠を数個見せてくれた。


「こっちから順に、白檀、丁字、桂皮、龍脳、大茴香だよ。」

色とりどりの布に入った小袋を順に香ってみる


「…これは…シナモ……桂皮?」

手にとった小袋から、嗅ぎ慣れたシナモンの香りがする

次に煉瓦色の布に入った小袋を手に取ると


爽やかな甘い香りが広がった


「お嬢さん。それは白檀だよ。」

「白檀?これが?すごくいい香りですね」

白檀って現代でも聞いたことある。
確か高価な物だったはず

/ 686ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp