第4章 ヒーロー基礎学
「想造!お前には完敗だ。でも次は負けねーからな!」
「どーも、てか頭とか大丈夫?手加減したつもりなんだけど」
切島は授業が終わるなり話しかけてきた。切島に着いてきた数人が俺を囲む
「ほんとほんと!凄かった!一瞬でバッて!あたし芦戸三奈」
「俺は瀬呂範太」
「俺、佐藤」
「蛙吹梅雨よ梅雨ちゃんと呼んで」
何故か自己紹介タイムが始まり俺は適当に「よろしく」と言っておいた
想造も訓練の反省しようぜ!と誘われている最中リカバリーガールの元から緑谷が帰ってきたがその腕は包帯が巻かれていた
皆の興味は緑谷に移った
(リカバリーガールって完全に治せないのか、いやあいつが怪我しすぎで治してやれないのか。緑谷出久ヒーローになる前に死ぬぞ)
当の本人は周りよりも自分よりも先に帰った爆豪の事が気になってるらしい
先に帰ったと言われ慌てて教室を出て行った
(そろそろ帰ろ)
「え!?お前も帰んのかよー!」と切島の声が聞こえたので後ろ向きのまま手だけ降っておいた
イヤホンを耳に入れ音楽をかけようとスマホをいじっていると緑谷が爆豪と暗い顔で喋っているのが見えた
「なんだ?」
聞いてはいけないと思いつつも物陰に隠れ、イヤホンをとる
2人の話終わるのを待つ事にした。緑谷出久の真相に触れることとも知らず...。
「...から授かったものなんだ。誰かからは..言えない。......ものに出来てない借り物で......」
途切れ途切れに緑谷の言葉が聞こえてきた
(なるほどね、、緑谷が個性使う度に損傷が酷くてリカバリーガールのとこ行ってたのはこーゆうことか。体と個性が合ってないなってのは薄々感じてたけど、こんな真実が隠されてるとは。。てか、人に個性を授けるなんてできるのか?)
真実を聞いた爆豪は声を荒らげて喋っているが、思考している俺には何を言っているか理解はできなかったが、「ここで1番になってやる!!」とひときは大きい声を出して立ち去った
すぐ後にオールマイトが来て慰めようとしたけど既に立ち直っていた爆豪は慰めの言葉も聞かず帰ってしまった
(緑谷とオールマイトがどっか行くまで出ていきずらいな)
と思っていると更なる真実を知ってしまった...。
(オールマイトの個性を引き継がせた...?)
俺は緑谷とオールマイトがその場去ったのを見送って帰った