• テキストサイズ

【文豪ストレイドッグス】2人だけの関係

第4章 理性




まだ、太宰さんがポートマフィアにいた頃。


その時太宰さん、たまに尾崎さんに私はハニートラップや色仕掛けの練習させられていた。


私はものすごく衝撃を受け、その仕事が1番嫌いになった。


その仕事は今していないけど、本当にその頃は嫌だった。


だからずっと忘れさせていたのに。


目をつぶって、思い出さないようにする。


すると、太宰さんはいきなりキスをした。


『んん!!んぅ、ふっ、…んん"っ』


唇が離れると、どっちのか分からない唾液が糸を引く。


そして、一番感じるところで押されると、私から漏れていた喘ぎ声は一層大きくなった。


『ぁあ"っ…だめっ、やッ、あっ、ん" んんっ!!』


恥ずかしくて、声を抑えようも思っても声が出てしまう。


『太宰さんっ、ま、…っく、ってくださっ…ぁ、…い、…わたひ、もう戻り…ますっ』


太宰さんの胸を押す。でも、全然びくともしない。


──どうしよう、このままじゃ…


逃げなきゃ、そう思って私は力を振り絞って太宰さんを押し退ける。


力を入れて押し退けると、太宰さんが離れた。


『す、みませ……私、もう戻ります……』


私は少しよろめきながら立ち上がった。


ふらふらと歩いて、ドアを開けて外に出た。


出る時に太宰さんは何も言わなかった。


『はあ…怖かった……』


私は緊張の糸が切れたのか、その場に座り込んだ。


深呼吸をしていると、携帯電話の着信音がなった。


私はポケットから取りだして、携帯電話を耳元に当てた。


『……はい』


相手は中原さんだった。


「か?首領が早く戻って来いだとよ」


『分かりました…』


中原さんの方が終了ボタンを押した。私は携帯電話の画面をぼーと見つめた。


/ 35ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp