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ツンデレ君と人見知りちゃん【イケメン戦国】

第40章 主として、親として


「信玄様、弥生です。入ってもよろしいでしょうか?」
信玄様の部屋の前に着くとそう声を掛けた。
「あぁ、天女か。どうぞ、入ってくれ。」
襖をあけて入る。
「失礼します。信玄様、話とはなんですか?」
「あぁ、ちょっと確認したいことがあってね。」
(?…なんだろ?)
「なんですか?」
「君は今、幸と付き合っているだろう?」
「は、はい。」
「それを踏まえて聞くね。」




「500年後の世界に帰りたいとは思わないか?」



(500年後…、現代に帰る…?)
「…正直に言ってもいいですか?」
「ああ、勿論。」

「帰りたくないと言ったら嘘になります。親のことは心配だし、まだまだやりたいこととか、学びたいこととか沢山ありますし。」
(でも…)
「でも、薄情な娘だとしてもそれ以上に幸村の傍に居たいです。幸村が居ないと生きていけないとかそんなことは言いませんけど、幸村が居ない世界に戻るって考えて想像すると…寂しいというか、怖いというか、なんというか。ああ、多分この世界じゃ私は笑えないし怒ることも出来ないんだろうなって。」
(だから)




「このまま戦国時代で幸村の隣に居たいです。」
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