第26章 夏祭り3
その時、 ヒューと音がした。
(ん?)
「花火が上がったな!」
そこには、とても大きいきれいな花が咲いていた。
「わぁ!きれいだね!」
「おー」
次々とあがっていく花火が夜空1面を覆い尽くした。
横を見ると、幸村が優しい笑顔で花火を見ていた。
とても人混みが多かったけど、私の目にはあなたの横顔しか映らない。
(!)
幸村の横顔に見惚れていたら、人混みに押されてしまった。
「ごめん、幸村…」
(すごいどきどきする。もうダメだよ、心臓が…!)
私は幸村の胸に抱かれている状態になった…
「お、おー、大丈夫か?」
「う、うん!」
(離れたくないけど!これ以上くっついていたら心臓が破裂しちゃう!)
そう思い私は離れた。
「ご、ごめんね!痛かったでしょ!?」
「い、いや大丈夫だ…」
「イチャイチャしてますね、幸村と弥生さん」
「そうだな、2人ともどぎまぎしてるしな。」
「あのまま幸が告白すればいいんですけどね」
佐助と信玄が言った。