第26章 夏祭り3
「わぁ~!すごいね!幸村!」
お祭りの会場の賑やかさに私は圧倒されていた。
「おー!なんか買いたいものはあるか?」
「じゃあ、りんご飴食べたい!」
「おー、じゃあ向こうだ」
「行こう行こう!」
「りんご飴、幸村も食べる?」
「俺はいらない」
「じゃあ、りんご飴1つください!」
そう言って私は屋台の主人に注文した。
「あいよ!」
私がお代を出そうとしたら、幸村が払ってくれた。
「幸村、悪いよ」
私が幸村にお代を渡そうとしたら
「要らねー」
「でも…」
「これくらいかっこつけさせろ!」
(もう、充分かっこいいよ!これ以上かっこよくなってどうするの!?)
と内心は思っていたが、
「ありがとう!じゃあ、お願いします!」
「おう!」