第8章 はじめて
その日から私は時間を見ては中也さんと出かけながら感情を教えた。
普段の中也さんと違う表情が見えるから私は嬉しくなる。
からんからん
「来たぞ」
「いらっしゃいませ中也さん!」
「げっ」
「手前には関係ないだろが。なぁ天音」
ぴくっ
(天音!?)
「どうしました?」
「今日のマフィンないのか?」
「あっ今日は··」
くん
「ちょっと」
「太宰さん?」
「·····(こいつ)」
こんな顔もするのか、
普段から見慣れない。"嫉妬"
だが俺は。譲らない
「悪いな太宰」
「···なにが?」
「俺は··天音が欲しいんだ」
❦ℯꫛᎴ❧