第8章 はじめて
わたわた
「!?···??···!?」
「何も慌てる事はないだろ。今日は私が店当番の日だからだよ」
「····太宰から聞いたが··手前の嫁が焼いてるって」
「あぁ··」
「···っ(強い)」
ニタァ
「私の天音はまだ魔界の生活に慣れてなくてね、今屋敷で寝てるよ。···で何を買うんだい?」
「···手前が焼いたのか?」
けろり
「私とシグマくんでね。シグマくんは天音が唯一頼んだアルバイトの身だからね」
「シグマ···彼奴か··とりあえず」
からんからん
かさっ
(····嫁は魔界の気にやられたんじゃない)
認めたくないが
彼奴の首に何か付いていた。
ぱくっ
(····味は悪くないな····お大事に)
★★☆
ガチャ
コッコッ··。
ギシッ