第2章 かざぐるま
「おい、あれは何だ?」
中也さんが指を指すのはりんご飴
「これはりんご飴というお菓子ですよ、種を取り除いたりんごに飴を絡める。小さいの食べますか?」
「···お前のは···」
「私も小さいの買いますね。赤いりんごにしますか?」
「あぁ」
ふたつの赤いりんご飴
(これが···りんご飴)
ぺろっ
「うめぇ」
「甘いですよね、飴をなめると段々りんごに辿りつきますよ、次行きましょ」
屋台をひと通り、見渡す。
さすがマフィアにいるからか
射的では
「っしゃ!親父、頂くぞ!」
「ぐわぁ!!見た目によらず腕がいいねぇあんちゃん!」
「ったりめーだ!」
「凄くたくさん取れましたね!」
「マフィアをナメるな!だけど楽しいな!」
「おやおや?おふたりさんはカップルかい?」
ぎょ!
『!?』